10月21日(水)
日本ワインを侮るな! 親父、洋梨の香りを語る。
昔、ワインといえば、どこか気取った飲み物という印象があった。
難しい名前、聞き慣れない産地、値段の高そうなボトル。レストランでソムリエに説明されても、わかったような顔をして、実は半分も理解していなかった。
「このワインは、果実味と酸のバランスが……」
「なるほど!」
……何がなるほどなのか、自分でもよくわかっていない。
ところが最近、日本のワインにも目が向くようになった。日本の土地や気候を生かしたワインづくりが注目され、海外の専門家が日本の産地を訪れる動きもある。
日本ワインの世界は、思っていたより奥が深い。
白ワインをグラスに注いで、そっと香りを確かめる。
洋梨のような香り。
りんごを思わせる爽やかさ。
花のような、ふわりとした印象。
もちろん、香りは品種や造り方、熟成などによって異なる。必ず洋梨の香りがするわけではない。
赤ワインなら、ベリーやチェリーのような果実の香りを感じることもある。
「ふむ……この香り、なかなかいいじゃないか」
アラカンマンは、グラスを軽く回してみた。
回しすぎた。
テーブルに置いてあったメモが、ワインのしずくを浴びた。
「おいおい! 香りを楽しむ前に、テーブルクロスの洗濯が必要になったぞ!」
ワインは、難しい言葉を覚えなければ楽しめないものではない。香りや味を自分なりに感じて、「好きだな」と思える一本を見つければいい。
日本各地には、土地ごとの個性を生かしたワインがある。価格だけで決めず、産地や品種、味わいの説明を読みながら選ぶのも面白い。
ワインを選ぶときは、白なら爽やかなタイプが好きなのか、香り豊かなタイプが好きなのか。赤なら軽やかなタイプか、しっかりしたタイプか。そんなところから始めてもいい。
アラカンマンも、まだまだ勉強中だ。
アラカンマンの親父格言
「ワインの知識は一晩で身につかない。だが、好きな一本を探す楽しみなら、今夜から始められる」
……ところで、あのメモは何だったかな。
あっ、ワインの買い物リストだ!


