10月23日(金)
紅葉を見に行くぞ! 親父の旅は、なぜか予定どおりに進まない。
秋の紅葉。
山の木々が赤や黄色に色づく景色を見ると、日本に生まれてよかったと思うことがある。
若いころは、目的地に早く着くことばかり考えていた。電車の時間を調べ、最短ルートを探し、できるだけ多くの場所を回る。
ところが、年齢を重ねると、旅の楽しみ方も少しずつ変わってくる。
景色を眺める時間。
途中で立ち寄る小さな店。
地元の人が教えてくれる、おいしいもの。
目的地に着くまでにも、楽しみはあるのだ。
「よし、今年は紅葉を見に行こう!」
アラカンマンは、さっそく計画を立てた。
電車の時刻を確認し、見どころを調べ、歩く距離も確認する。
完璧だ。
……と思ったら、荷物が多い。
カメラ、飲み物、折りたたみ傘、上着、予備の上着、なぜか昔買った地図。
「備えあれば憂いなし。親父の旅は準備が命!」
ところが、リュックが重すぎて、出発前から肩が凝った。
「……備えすぎると、旅の前に疲れるのか」
そこで荷物を見直した。必要なものを残し、使う予定のないものは置いていく。歩きやすい靴を選び、天気予報も確認する。
紅葉の見頃は、地域や標高、その年の気温によって変わる。出かける前に最新の色づき情報を確認しておくと、計画を立てやすい。
そして、いよいよ出発。
道中、ふと足を止めた。
木々の向こうに広がる秋の景色。風が吹くたび、葉がゆっくりと舞い落ちる。
「おお……これは、写真だけでは伝わらないな」
しばらく景色を眺めていた。
急がなくていい。
全部を見なくてもいい。
今日の景色を、今日の自分のペースで楽しめばいい。
帰り道には、地元のお菓子をひとつ買った。
家に帰って袋を開ける。
「おっ、これはうまい!」
紅葉の写真を整理するつもりが、先にお菓子を食べてしまった。
……まあ、旅の余韻ということで。
アラカンマンの親父格言
「旅は、予定どおりに進まなくてもいい。帰りに土産がひとつ増えれば、それも立派な収穫だ」
さあ、来週も元気にいこう。
ただし、次の旅ではリュックを軽くする。
これは本当だ。
……地図は持っていくけどな!

